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Journal
2026.05.19 | Vol.05

もうひとつの窓、もうひとつの物語

新チャネル「Qoo10店」誕生と、私たちが進むふたつの道について。

新緑の爽やかな風が吹き抜ける5月19日、私たちのオフィスに小さな、しかし確かな一歩となる通知が届きました。潤嘉株式会社としてかねてより準備を進めていた、新しいオンラインストア「Qoo10(キューテン)店」の出店が正式に承認されたのです。

法人としての口座が開設され、最初のご縁が上海から届き、そして今回、新たな販路という「窓」が開いたこと。会社の成長を支えてくださるすべての皆様に、まずは心より感謝申し上げます。

しかし、この新しい窓を開くにあたり、皆様にひとつお伝えしたい大切なことがあります。それは、新しく誕生するQoo10店が、この「SIMPLife」本店とは全く異なる役割と路線を歩むということです。

ここ「SIMPLife」本店は、日本の優れたものづくりや極限まで削ぎ落とされた美意識をセレクトし、暮らしの「余白」を提案する純粋な場所です。皆様が日常にふと立ち止まり、心地よい原点に還るためのクオリティを、これからも頑なに守り続けてまいります。

一方で、新しく始まるQoo10店は、もっと肩の力を抜いた、親しみやすくカジュアルな場所を目指します。世界中から買い付けた海外輸入商品を中心に、優れたコストパフォーマンスと、毎日の暮らしで気兼ねなく使える親しみやすさを主役にしたラインナップをお届けする予定です。

特別な日に身を整え、空間を慈しむためのアイテムは「SIMPLife」本店で。日々の暮らしをより身近に、リーズナブルに彩る楽しさは「Qoo10」店で。進む道はふたつに分かれますが、その根底にある「皆様の暮らしを、それぞれの形でもっと豊かにしたい」という私たちの願いはひとつです。

潤嘉株式会社がひらく、もうひとつの新しい物語。これからの私たちの挑戦を、どうぞ温かく見守っていただければ幸いです。

2026.03.28 | Vol.04

ポストに届いた、最初の「実体」

ポストに一通の書留郵便が届いていました。

住信SBIネット銀行からの封筒。中に入っていたのは、「法人第一支店」と印字された真新しい法人口座のカードでした。

立派な銀行の窓口に出向いたわけではありません。自宅のデスクで事業計画書や登記簿を揃え、郵送で手続きを進めてきた数週間。それでも、この小さなプラスチックのカードを手に取った瞬間、不思議な重みを感じました。

これでようやく、SIMPLifeが社会と繋がる「実体」になったのだと実感しました。これからお客様からお預かりする大切なお金、そして素晴らしい器を作ってくださる窯元やメーカーの方々へお渡しする対価。そのすべてが、ここから始まります。

派手なセレモニーはありませんが、私にとってはとても大切な、静かな記念日となりました。

2026.02.06 | Vol.03

海を越えて繋がった、最初のご縁

パソコンの画面に静かに灯った「注文が入りました」の通知。それを見た時、一瞬、息が止まりました。

記念すべきSIMPLifeの最初のお買い物。それはなんと、海を越えた大洋の彼方、上海からでした。現地の企業様が、オフィスの空間を整えるためのアイテムとして、数本のリードディフューザーを選んでくださったのです。

かつて為替トレーダーだった頃も、世界中の市場と繋がってはいました。しかし今、私と世界を繋いでいるのは、無機質な数字の波ではなく、確かな手触りと香りを持つ「実体のある道具」です。日本の小さなアトリエから、上海のオフィスへと、私たちが選んだ香りが旅をしていく。

一つひとつ丁寧に梱包しながら、画面の向こう側にいる誰かの日常が、この香りによってほんの少しでも豊かになることを心から祈りました。この最初の感動を、私は一生忘れないと思います。

2026.02.03 | Vol.02

箱を開けた瞬間の、あの香り

アトリエに、いくつもの段ボール箱が届きました。

記念すべき最初の取引先となってくださった「デイリーアロマジャパン」からの、初めての納品です。カッターで丁寧にテープを切り、箱を開けた瞬間——ふわりと、とても心地よい植物の香りが空気に溶け出しました。

これまで画面の中のデータや、書類上の文字でしかなかった「商品」が、初めて確かな質量と香りを持って目の前に現れた瞬間。美しく並んだリードディフューザーの瓶を一つひとつ手に取りながら、ようやく本当に「お店」が始まるのだという静かな感動に包まれました。

作り手の方々が込めた想いごと、早く誰かの日常へとお届けしたい。そんな思いで、まっさらな棚に最初の商品を並べていきました。

2025.12.31 | Vol.01

SIMPLife、はじまりの日

ずっと心の中でくすぶっていた想いが、今日、ひとつの形になりました。

為替トレーダーとして、秒単位で変化する数字の波に身を任せていた日々。それは確かに刺激的でしたが、ふと立ち止まった時、自分の手の中に「触れられる確かなもの」が何もないことに気づいたのです。

もっと静かで、もっと手触りのある世界へ還りたい。そんな想いから、この「SIMPLife」という名前を書き留めました。

Simple(無駄を削ぎ落とすこと)と、Life(温かな人の営み)。この二つの言葉を重ねた小さな雑貨店が、今日ここから静かに産声を上げます。まだ何もない空っぽの棚ですが、これから少しずつ、私自身が心から愛せる「暮らしの道具」だけを並べていく予定です。

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